腕のしびれなどを伴う頭痛は脳神経等にトラブルを抱えているかもしれません

頭痛と他の症状が併発しているという方は、注意が必要です。

特に、頭痛と腕のしびれを同時に感じている場合、血液の滞留だけではなく脳神経や中枢神経に何らかのトラブルを抱えているケースもあります。

ただの頭痛だと思って放置してしまうと、重大な事態に発展してしまう可能性もあります。

自分の症状の原因をよく考え、それぞれに適した形で対処しなくてはなりません。

 

心配ないものから大きな疾患まで考えられる

腕のしびれを伴う頭痛が起きている場合、さまざまな疾患の可能性が疑われます。

適切な処置を施せば心配ないものから、医療機関で本格的な治療が必要になるものあります。
その原因によって症状の表れ方も異なるため、それが何らかの疾患の前兆なのか否かを判断する材料のひとつにもなるでしょう。

いずれにしろ、何も手を講じなければ悪化してしまう恐れがあるため、気づいたら早めに処置することをおすすめします。

考えられる疾患とは？

 

頭痛と腕のしびれを併発している場合、以下のことが考えられます。

自分の症状が何に由来しているのか、考えてみてください。

1.肩こりや首こり、骨のゆがみ

デスクワークやパソコン作業などを長時間行っていると、同じ姿勢を続け、目を酷使していることなどから肩や首のこりが発生します。

肩や首の筋肉が硬直してしまうと、そこにつながる後頭部の筋肉まで緊張し、周辺に流れる血流が停滞し、頭部や腕など末梢への血流が不十分になります。

こうした作業では背中を曲げた体勢や首を前に出したりした体勢を長時間続けてしまいます。 結果として頚椎をゆがめてしまうことにもなるのです。

これらのことから、腕のしびれが生じ、頭痛も引き起こされます。

2.頚椎に異常がある場合

頚椎とは、脊椎の中でも首の8つの骨が組み合わさった箇所であり、そこには頚髄と呼ばれる神経の束が通っています。

頚椎がゆがんだり、骨の一部が変形したりするなどして頚髄を圧迫すると、そこから伸びる末梢神経に影響を与えます。

その結果、腕のしびれにつながりその周辺の筋肉に緊張が生じるなどすると頭痛を併発することもあります。

この場合、腕のしびれは片方ではなく両方に出ていることが大半です。

こうしたケースでは結果的に頚椎椎間板ヘルニアや変形性頚椎症などの頚椎の異常が発生していることが多くあります。

3.自律神経系の問題

ストレスや生活習慣の乱れなどによって、体内機能をつかさどる自律神経系に乱れが生じてしまったときにも頭痛や腕のしびれを併発することがあります。

これは、筋肉のこりなどから起こる血行不良や神経圧迫によって起こるとも考えられますが、機序のはっきりしない神経系への影響というケースもあります。

原因は身近なものから神経にまで関係しています

ただ頭痛と腕のしびれを併発している場合でも、そこから考えられる原因にはいくつかあります。

つまり、その症状を改善させるためには自分の不調がどこから来ているものなのかをきちんと知っておくことが大切です。

例えば整体やカイロプラクティックなどの施術で改善できることもありますが、脳に疾患がある場合はそうした施術で効果を出すことはできません。
早急な医療機関での受診が必要となるため、頭痛や腕のしびれの他にも症状がないか、それはどのような症状なのかを確認することが重要です。

頭痛も腕のしびれも神経が圧迫されることが原因

頭痛は、主に頭部への血流に問題が生じ、周辺の神経が圧迫されたり酸欠を起こしたりすることで起こります。

症状がこれ単体であれば、血流の改善を促すことで処置ができることがほとんどですが、腕のしびれを併発している場合には、気を付けなくてはなりません。
腕のしびれは頭痛同様に、その部分を司る神経が刺激されることが原因で起こる症状です。

つまり、それらの神経系を刺激している何らかのトラブルが別で起こっているために、頭痛と腕のしびれを併発しているという可能性が考えられるでしょう。

自分の体をもう少し心配してみましょう

忙しい生活を送っている人は、ちょっとした頭痛や生活に支障のない程度のしびれなどはついつい放置してしまいがちです。

しかし、その裏に重大な疾患が隠れている場合には、放置しておくと重症化してしまう恐れもあります。

自分の体に興味を持ち、少しでも心配があるようならば、医師による診断を受けるようにしましょう。